伝説のシルクロードの一部であり、古代中国の首都であった西安は、中国最大の考古学的発見ともいえる秦始皇陵兵馬俑など、世界的に有名な遺跡や名所が数多くあります。
兵馬俑
兵馬をかたどった等身大の俑は、2千年以上もの間、秦の始皇帝陵を静かに護衛していました。各兵士の顔にどれひとつとして同じものがないのは、兵馬俑の驚くべき特徴のひとつです。
西安城壁
西安城壁は最も保存状態が良い中国古代の建造物で、世界最大の城壁とされています。高さ12メートル、長さ13.7キロメートルのこの堅固な城壁は、市の要塞として建造されました。
鐘楼
鐘楼は、彫刻を施した梁と塗装した垂木を持つ伝統的な建築物で西安市の中心部にそびえています。
内部には、古代には毎朝時刻を知らせるために鳴らせた鐘があり、その名の由来となっています。鐘楼は西安のシンボルであり、重要な歴史的遺産でもあります。
鼓楼
鼓楼は、鐘楼の約500メートル北西の西路にあります。明朝に建設され、かつてこの地に住んでいた人々は、この楼上の大きな鼓の音を毎夕10分間聞いていたといわれています。
鐘楼の鐘と鼓楼の鼓は、それぞれ「朝の鐘」「夕の鼓」と呼ばれています。
雁塔
市街の南部に位置する雁塔は、市の中心に残る2つの仏教建築です。
階段で最上階まで上り、西安の美しい景色を一望することができます。
大清真寺(イスラム寺院)
化覚巷に位置する大清真寺は、西安に暮らす6万人以上のイスラム教徒の主な宗教活動の場です。壮観なドームや尖塔、モザイクなどを特徴とするアラブ式のイスラム寺院とは異なり、その造りや装飾は伝統的な中国式となっています。
法門寺
西安から118キロメートル離れた扶風県にある法門寺は、紀元前300年の東漢の時代に建てられました。
釈迦牟尼仏陀の指節骨が収められていることで有名なこの寺院では、法門寺の塔と博物館が最も重要な建築物とされています。