インド北部のヤムナ川沿いに位置するニューデリーは、1910年代に英国人の手によって都市計画がなされた新しい都市です。現在では、周辺の諸地域とともに人口2,220万人を抱えるデリー首都圏を構成し、インドの首都として政治、経済、文化の中心的役割を担っています。
一帯にはこの土地の波乱に満ちた歴史を物語る数々の遺跡や史跡、博物館が見られ、激動の歴史と文化に彩られた、躍動感あふれるデリーの魅力を感じ取れる場所となっています。
古い城を意味するプラーナ・キラーは、16世紀にスール朝のシェール・シャーがムガール帝国2代目の皇帝フマユーンとの戦いに勝利して建てた城砦です。後にこの地を奪還したフマユーンは、ここを一部改修し、居城として使用しました。
大きな石を積み上げた堅固な城壁、キライ・クーラン・モスク、八角形の図書館シェール・マンダルなどをご覧いただけます。
インド門は、第一次世界大戦や第三次アフガン戦争で戦死したインド人兵士とイギリス人兵士を追悼するために建てられた慰霊碑です。門の下にはインド・パキスタン戦争(1971年)の戦死者を祀る永遠の炎(アマール・ジャワン・ジョティ)が灯されています。
周辺には国の公式晩餐会が開かれるハイデラバードハウスをはじめ、インドの王族の邸宅などが見られます。
英国統治時代にインド総督府として建てられ、現在は大統領官邸として使用されている建物です。天候がよければ毎朝6時30分から衛兵の交代式をご覧いただけます。また、近くにあるムガール庭園も人気の観光スポットとして知られています。
インドならではの雰囲気を味わいながらお買い物を楽しむならチャンドニー・チョークがお勧めです。狭い路地に小さな店が建ち並び、香水、ショール、バングル、ネックレスなどの小物類から、家具、真鍮製品まで、ありとあらゆるものが売られています。
エキゾチックなサテンやシルク、モスリンはカトラ・ニール通りでお求めいただけます。また、金糸銀糸を用いた豪華な刺繍(ザルドジ)が施された布製品も人気があります。
サウス・エクステンションは、人気の地元店から海外のブランド店までさまざまな店が集まるショッピングエリアです。電気製品、衣料品、アクセサリー、化粧品など幅広い品々が手に入ります。
また、おしゃれなレストランやバー、ナイトクラブなどもあります。