衛生・医療事情
スリランカの衛生・医療事情はヨーロッパや北米とは異なります。下痢やアメーバ赤痢などの腸疾患、マラリア、デング熱、各種の真菌感染症など生物が媒体となる病気にご注意ください。スリランカには西洋諸国で訓練を積んできた医師が多く、スリランカ特有の病気への対応に経験があります。
お出かけの前に
黄熱やコレラの流行地から来られる方以外は予防接種は義務付けられていません(スリランカでのコレラ発症率は非常に低く、深刻な危険要因であるとは考えられていません)。しかし長期滞在や遠隔地への訪問を予定されている場合は、腸チフス(単味)、ポリオ、破傷風、A型およびB型肝炎、狂犬病の予防接種が勧められます。
お子さまは上記に加えジフテリア、百日咳、おたふくかぜ、はしか、風疹の予防も行ってください。予防接種を受ける際は、事前に十分な時間を取りましょう。全種を受けるには最長6週間かかるほか、種類によっては数回接種する必要があったり、他の種類と合わせて接種できないものもあります。
水
ペットボトル入りの水に限り飲むことができます。水道の水は飲料には適していないほか、煮沸してフィルターでろ過する場合も手順が十分ではない場合があります
現地の医療施設
症状が軽い場合はリゾートや国内各地の医師が対応できます。より深刻な場合は、コロンボに現代的で設備が整った個人病院が多くあります。
料金が格安で品質の高い医療を受けるために、休暇も兼ねてスリランカを訪れる外国の方が増えています。スリランカでのメディカルツーリズムはまだ始まったばかりですが、コロンボの個人病院では外国人の患者さんに先進的な手術や治療などの医療サービスを提供しているところがあります。